川内原発再稼働反対!
      さようなら原発全国集会

 

2014923日、東京の亀戸中央公園で「川内原発再稼働するな!フクシマを忘れない!さようなら原発全国集会」がもたれ、16000人が参加した。集会は、政府が福島原発事故の責任をとらず、川内原発をはじめ、原発を再稼働させようとする動きに抗する形で設定された。この集会は、928日に予定されている鹿児島での川内原発再稼働反対全国集会に向け、全国からの再稼働反対の声を発信する場でもあった。

集会は鎌田彗さんのあいさつから始まった。鎌田さんは朝日新聞攻撃の問題点をあげ、再稼働と集団的自衛権行使をすすめる安倍政権を亡国の政権と指摘、原発をなくそうと訴えた。続いて大石又七さんが第5福竜丸の被曝でも事実や内部被曝の問題が隠蔽された、福島事故でも同じことが繰り返されていると指摘し、原発と核兵器に反対する思いを語った。

福島の橋本あきさん(「原発いらない福島の女たち」)は福島の汚染状況について話し、被害者の救済と反原発を呼びかけた。鹿児島の向原祥隆さん(「反原発・かごしまネット」)は川内原発が稼働し、汚染温排水により海が破壊されたことを話し、再稼働阻止に向け反対の声が高まっていることを示し、断固闘っていく決意を示した。さらに広瀬隆さんが、電力会社は再稼働に向けてさまざまなウソを流しているが、それは彼らが追いつめられていることを示すものである、川内原発の再稼働を止めようと訴えた。

大江健三郎さんは安倍政権による再稼働と集団的自衛権への抵抗の動きを示し、反対しつづけることを呼びかけた。澤地久枝さんも原発の廃止を訴えた。韓国・台湾からも連帯の訴えがなされた。集会の最後に、落合恵子さんが、怒りを組織し直し、希望を持って運動をすすめることを呼びかけた。

集会会場では、集会のはじめに、エセタイマーズが歌い、別のステージでは島キクジロウ&NO NUKES RIGHTSや桃梨&制服向上委員会などが歌った。また、集会の最後に李政美が韓国の民衆抵抗歌を歌った。

集会後、亀戸から錦糸町公園に向けてデモがおこなわれた。静岡のデモ隊は各地の参加者でふくらみ、300人ほどとなった。やめまい!原発も浜岡原発を考える静岡ネットの仲間とともに歩き、「再稼働反対」「浜岡廃炉」「原発いらない」「輸出をやめろ」「安倍もやめろ」とコールした。

川内原発、高浜原発の再稼働が狙われてはいるが、現時点で、日本での原発の稼働は止まっている。民衆の闘いは福井地裁での大飯原発勝訴判決をもたらした。また、除染労働裁判、避難者裁判などさまざまな闘いが続いている。この日、反原発裁判の原告による全国連絡会も結成された。まず、福島原発事故の真相究明と処理、それへの損害賠償がなされるべきである。反原発の闘いを重ね合わせ、よき社会をつくりあげていこう。NO!NUKES                 (T)