7・25ピースサイクル浜松基地要請

2022年7月25日、ピースサイクルが浜松基地に要請書を出した。

 

2022年7月25日

日本国首相 防衛大臣様   浜松基地司令様                        

       ◎ピースサイクル浜松 ◎NO!AWACSの会浜松

              要   請   書

  ピースサイクルは、戦争と核のない平和な世界を願って、全国各地から平和を訴え、その願いを自転車で伝える平和運動です。毎年6月から8月にかけ沖縄をスタートし、8月6日のヒロシマ、8月9日のナガサキに向けて、自転車で全国の人とつながり、反戦・反核、平和、人権、環境保護をアピールしています。
浜松基地には1998年・99年と空飛ぶ司令塔とよばれる空中警戒管制機(AWACS)が4機配備され、警戒航空隊司令部がおかれました。AWACSの情報から戦争がはじまるといわれるように、浜松基地は戦争の拠点となっています
2015年の日米防衛協力指針の改定と安保法(戦争法)の制定により、自衛隊はグローバルに展開し、米軍と共同し、海外で戦争をおこなえるようになりました。それにより、自衛隊の訓練も強化され、米軍基地の強化もすすんでいます
。昨年10月末、浜松基地に航空自衛隊美保基地(鳥取県)の第41教育飛行隊(T400・10機、隊員百数十人)が移転しました。これは米軍の沖縄・岩国での基地強化、その支援にむけての空自美保基地への空中給油機配備にともなうものです。浜松基地の離着陸回数は前年度比で約5300回も増えました。浜松基地周辺の市街地化はすすみ、このような騒音の増加と航空機事故の危険の拡大は、市民の生活権を侵害するものです。
防衛省は自衛官募集の目的で、浜松市に対し、住民の個人情報の提供を依頼しています。これは、自治体への不当な介入であり、人権侵害です。
わたしたちは平和を願うものとして、浜松が再び戦争と派兵の拠点となっていることを憂慮しています。基地機能の拡張ではなく、その縮小にむかうべきです。浜松が生命を大切にする地域となり、平和の拠点となっていくことを願い以下の要請をします。

                 記

1  浜松基地の航空機の離発着回数を減らすこと 2  浜松基地の縮小・撤去をすすめること 3 AWACS、PAC3を撤去すること 4 夜間飛行を中止すること  5 自治体への個人情報の提供依頼をやめること


この行動に先立って、浜松市に対し、以下を要請した。

1 浜松市長は、平和都市宣言の趣旨にのっとり、平和行政・平和教育をすすめること。
2 浜松市長は、中部電力浜岡原子力発電所の全機廃炉を要請すること。また、事故が発生した場合の避難計画を作成すること。
3 浜松市長は、市民の安全・安心のため、航空自衛隊浜松基地の撤去を国に対して要請すること。
4 浜松市長は、市民の安全・安心のため、AWACSとPAC3の廃棄を市民とともに訴えること。
5 浜松市長は、浜松基地に移転された美保教育飛行隊の飛行回数を減らすように基地に要請すること。また、移転前・移転後の離着陸回数および騒音状況を明らかにすること。
6 浜松市長は、浜松基地の外周道路(片側1車線)を、市民の交通安全や利便性向上を図るために、基地内の道路を縮小して、浜松基地の外周道路を片側2車線に拡張するよう国に要請すること。
7 浜松市長は、浜松市として浜松空襲死亡者の氏名を刻んだ追悼碑を建てること。
8 浜松市長は、自衛隊への市民の名簿などの個人情報の提供をやめること。また、過去3年間の提供件数、提供方法を明らかにすること。
9 重要土地規制法による浜松基地に関する調査・規制について明らかにすること

騒音は、前年比で5300件も増加した。市は独自調査をおこない、市民の生活を守るべきであり、情報の提供もすべきだ。また、重要土地規制法については、まだ話はないとのことだった。この法は基地周辺の住民監視を強化するものであり、断固反対だ。                     (t)