2・24 ウクライナ戦争1年、ウクライナに平和を!スタンディング

2023年2月24日、ロシアによるウクライナ侵略から1年、雨のなか、JR浜松駅前で、「ウクライナに平和を!停戦と撤兵」を求め、市民有志でスタンディングをおこなった。 

 ウクライナ戦争は、ロシアによる侵略であり、帝国主義の再現のような行動がなされている。これは新たなロシアの帝国主義的な動きである。だが、NATOを呼び込んでのウクライナの戦時総動員の動きは戦争を停止させるに至っていない。戦争は継続され、多くの若者が生命を奪われている。調停による即時停戦、撤兵が求められる情勢である。東部ではウクライナ系、ロシア系が共存できるような、現地市民の自己決定権を確立する枠組みをつくるしかない。これが呼びかけた有志の側の立場である。

 ちょうど、ウクライナ出身の学生数人がウクライナの旗を持ち、チラシを配り、ウクライナ支援を呼びかけていた。私たちのプラカードがウクライナでの戦争の中止を求めるものであることを説明した。すると共にかれらもスタンディングに参加し、主催の側が、イマジンの歌を歌うとその後、ウクライナ学生がウクライナのラブソングと国歌を歌った。彼らが配布していたチラシはどこかで印刷されたものであり、ウクライナの抵抗への支援を呼びかける日本語のものだった。その内容はウクライナの軍事的抵抗への支援の呼びかけであり、停戦の主張はみられない。ウクライナ人からすれば、当然の主張ではあるが、どこかで停戦させることも必要だ。

 雨が強くなり、主催の側が「ウクライナに平和を!」プラカードをかたづけたが、その後、ウクライナ人がマイクを握った。中日新聞はその場面を掲載した。そのため市民の反戦スタンディングが、ウクライナ支援運動に形容され、紹介されることになった。これは今回のことだけではない。1年前、ロシアの撤退を求めたスタンディングをしたが、これも「ウクライナのために」の見出しで掲載された。中日新聞はウクライナの青と黄色の色彩で紙面を形づくり、さまざまな動きをそこに組み込んでいるわけである。軍事同盟批判の視点は示そうとしない。そのような紙面づくりに新聞社の側の作為を感じる。(竹)