9・2「ここから」(関西生コン支援映画)上映会
2023年9月2日、浜松市内で関西生コン支部を支援する映画「ここから」の上映会がもたれ、45人が参加した。
関西生コンとは全日本建設運輸連帯労働組合近畿地方本部関西生コン支部の略称である。関西で生コンの運輸労働者が関西地区生コン支部を1965年に結成した。生コンの工業組合と集団交渉をおこない、1980年代初めには3000人を超える組織になった。1984年に全日建と組織を統合し現在の全日建関生支部となった。関生支部は生コン会社に協同組合を結成させ、経営と雇用を安定させる活動を行い、組織化をすすめた。労使共同働による業界再建も進め、1996年には大阪広域生コン協同組合を発足させた。労使が共同して業界を維持する闘いも進めた。
しかし、大阪広域協同組合の変質がはじまった。2018年大阪広域協同組合は生コン業者に組合員の解雇、団交拒否を支持し、レイシストを使って組合攻撃を仕掛けた。さらに警察は関西地区の組合員のべ81人を検挙し、拘留した。検察と警察は組合を「組織暴力集団」のようにみなし、長期拘留を行い、600日を超える拘留もなされた。これに対し「関西生コンを支援する会」が結成され、反撃を開始した。刑事裁判だけでも8つもあるが、逆転無罪判決を勝ち取る事件も出てきた。
映画はこの弾圧に屈することなく闘いつづける女性ドライバーを描いている。逮捕された男性組合員への家族からの絵手紙がいい。多くの人々に見てほしい映画だ。
上映会では全日建運輸連帯労組書記長の小谷野毅さんが闘いの現状を報告した。当たり前の組合活動が犯罪とされる状況を許してはならない。
監督は土屋トカチさんであり、浜松の水道民営化反対の活動も描かれる「どうする?日本の水道」も制作している。 (t)