袴田事件第3回再審公判

 

20231120日、静岡地裁で袴田事件第3回再審公判がもたれ、傍聴を求めて120人ほどが並んだ。

この日、検察は血染めの5点の衣類が「犯行着衣と強く推認される」と主張した。

しかし、再審決定のなかで明らかになったことは5点の衣類は証拠にあたらないということだ。この5点の衣類は12か月後に味噌樽の中から発見されたものであるが、長時間味噌漬けにされていたのに、赤みが残っているというものだった。また、ズボンは小さすぎてはけず、ステテコは大きすぎるものだった。この衣類が袴田さんのものとはみられない。さらにズボンやステテコについていない血液型がパンツには付いていた。5点の衣類は「警察による証拠のねつ造」を示す証拠に他ならない。

袴田さんは87歳になり、最近は散歩ではなく、支援者の車に同乗しドライブに行く。真の自由を早急に勝ちとらねばならない。参加者は「裁かれるべきは司法だ」「検察が抗告できるという再審方法に問題がある」「全資料を開示すべき」「権力の暴走を監視しよう」「傍聴席をふやすべき」と人びとに呼びかけた。