富士を撃つな!
             2004・9・12集会報告

1 9月集会報告
2  要請書
3  連帯メッセージ


       1 集会報告

米軍は日本列島へとその配置を集中し、たとえば座間へと陸軍司令部を移転し、横田とグアムの空軍司令部を統合強化し、西太平洋に2空母攻撃群を配備するなどの動きを示している。海兵隊については東富士への移転も報道されている。このようななかで、9月20日には清水港への米艦カウペンスの寄港があり、また東富士での104訓練の強化が今回の12門への砲数の拡大にみられるようにすすんできた。

このようななか、9月12日、御殿場中央公園で、富士を撃つな!集会をもち、滝が原自衛隊・米軍「キャンプ富士」に対し、104訓練と海兵隊移転計画の中止を求める要請行動をおこなった。

集会では現地御殿場の小原さんが、かつて少年の頃、女子生徒がスカートをはかずに素肌を米兵に見せないようにしていたこと、米兵によるレイプ事件やわいせつ事件が多かったこと、御殿場は「パンパンの街」と差別されたことなどの思い出を語った。また米軍は日本を守るためにあるのではなくアメリカの国益のために配備されていることやこの間米軍演習が強化されている実態を語り、演習場で米兵に水平に銃口を向けられた記者の体験なども紹介した。そして、東富士から北富士に向けて砲弾を射撃したいという米軍のもくろみを指摘し、「キャンプ富士」の返還こそ市民の願いであり、今後も反対していきたいとした。

北富士の田辺さんは、北富士の演習場につくられたサマワの模擬施設の問題点を紹介し、市民の側から平和追求の権利をすすめていくことを呼びかけた。大阪から参加した都さんは世界各地に展開する米軍41万人の再配置と日本への米軍事基地の集中の状況を示し、ビエケス・梅香里での勝利の事例を紹介しながら、主権者としての住民の抵抗こそ鍵となることを語った。集会へは沖縄・大分・名古屋・京都・立川・東京など各地からメッセージが寄せられた。

「キャンプ富士」前では、富士での訓練の中止と兵士の反戦と団結を訴える英文の要請書を読みあげ、さらに英語で、「イラク民衆を殺すな!戦争を止めろ!富士を撃つな!アジアから出て行け!ともに連帯を!」とシュプレヒコールをあげて、米軍に対しての抗議行動をおこなった。富士まで首都圏から約100キロ。県境を越えての結集がもとめられる。

なお、10月3日には浜松基地で米空軍F16曲技飛行隊サンダーバーズの飛行が予定されている。9月7日には市役所に要請行動をおこなった。10月3日10時から浜松基地正門前で抗議行動を予定している。参加を! (T)

        

 














2       東富士での沖縄104訓練と米海兵隊移転計画の中止を求める要請書

 2004年9月に東富士演習場で6回目の沖縄104訓練が沖縄の米海兵隊によっておこなわれようとしています。また米軍の世界再配置による日本の拠点基地化計画の中で、東富士への米海兵隊部隊の移転計画も報道されています。ここに、私たちはこの104訓練と海兵隊の移転計画の中止を求めます。

東富士での104訓練の経過を見ると、最初の1998年には155ミリ砲4門550発の訓練でしたが、2000年には8門2500発となり、今回は、12門となり、これまで以上の訓練がおこなわれるとみられます。訓練の拡大強化がすすんでいます。

東富士への移転により、夜間訓練がおこなわれ、砲弾の飛距離が増し、演習規模が拡大されました。また海兵隊の移動に民間のバス・トレーラー・飛行機が利用され、海兵隊の移動が民間輸送関係の戦争動員のための訓練ともなっています。さらに「キャンプ富士」内の海兵隊施設が拡充され、2004年には海兵隊部隊の東富士への移転も報道されるようになりました。そして今、沖縄の米海兵隊はイラク戦争に投入され、ファルージャ攻撃の最前線にも投入され、多くのイラク人を殺傷しました。

これまで朝鮮戦争・ベトナム戦争において、米軍はここ東富士で訓練した後に派兵されていきました。イラク戦争でも同様の状況がうまれています。東富士での米海兵隊の訓練はアジア侵略のための訓練となっています。

わたしたちは富士が戦争ではなく平和の拠点となってほしいと考えています。訓練を中止し、軍事基地を撤去することを求めます。

自衛官・米兵の皆さん。イラク戦争のウソが米英議会での調査報告を含めてさまざまなかたちで明らかになっています。イラクへの派兵は即、中止すべきであり、撤兵すべきです。皆さんが戦場に送られる必要はありません。団結して派兵を拒みましょう。市民には人間としての権利があります。兵士も人間です。皆さんは軍服を着てはいますが、市民であり労働者です。皆さんには団結する権利があります。不当な命令には従う必要はありません。戦争を企て、殺し合いをさせるものたちの利益のために、命を捨てる必要はまったくありません。戦争政策ではなく、貧困と無知を克服する社会政策こそ求められています。「イラクの解放」「人道復興支援」などの美辞麗句によってだまされてはなりません。戦争に反対し平和を求める労働者・市民とともに歩みましょう。

日米首脳・司令は軍縮に向けての政策をすすめ、軍事訓練をやめ、イラクからの撤兵をすすめることをここに強く要請します。

USA大統領様・キャンプ富士司令様日本国首相様・滝が原駐屯地司令様     2004年9月12日

USA兵士・自衛隊員各位            富士を撃つな!集会実行委員会

     










   3    連帯メッセージ

沖縄満月まつり実行委員会 Y

9・12東富士行動に参加した仲間の皆さん!ごくろうさまです。沖縄からともに闘う連帯アピールを送ります。

周知の通り、イラクのファルージャ住民虐殺の主力部隊は在沖米軍海兵隊である。その海兵隊のヘリが8月13日沖縄国際大学構内に墜落し、宜野湾市民を死の恐怖に陥れた。にもかかわらず事故の3日後には米軍は飛行訓練を再開した。

今、普天間基地閉鎖をはじめとして在沖米軍基地の全面撤去の声が高まりつつある。そのなか、沖縄人(ウチナンチュ)の声を無視し、今また在沖米軍海兵隊が9月17日から東富士で実弾砲撃訓練をおこなおうとしていることに対し、断固糾弾する。

9・12行動に参加した仲間の皆さん!小泉政権はアメリカのブッシュ政権に追従し、自衛隊をイラクに派兵し憲法改悪をもくろんでいる。また米軍のために日本の天然記念物であるジュゴンの生息する辺野古の海をつぶして、海兵隊の新基地を建設しようとしている。これに対して、ワッター沖縄人は新基地建設の白紙撤回をかちとるまで闘いぬきます。

9・12行動に参加した皆さん!戦争も基地もない21世紀の共生世界をめざして、共に闘いぬきましょう!富士を撃つな!

ロー カルNET大分・日出生台 Y

米海兵隊の実弾砲撃演習は年々拡大してきています。ここ日出生台でも、演習場関連でsaco予算を湯水のように使った工事が行われています。

この税金を生活のために使わせれば、生活苦からの自殺者も減らせるでしょう。私たちは、アメリカの片棒を担ぐのも、儲けのために他国を侵略するのも、増して郷土を軍事演習に利用されるのも許すわけにはいきません。

各地の闘いが今ほど重要なときはありません。ともにがんばりましょう! 

 許すな!憲法改悪・市民連絡会 T 

米軍は富士を撃つな。
米軍は沖縄から、日本から、アジアから出て行け。
イラク占領やめろ。
 



















       立川自衛隊監視テント村

東富士演習場での米軍実弾訓練に反対する静岡の仲間のみなさん。本日の行動に心からの連帯の意を表明します。
 私たち立川自衛隊監視テント村は、東京都立川市において1972年の自衛隊強行移駐以降、基地の撤去を求めて活動を続けてきました。また米軍横田基地にも隣接するため、横田基地撤去を求める活動も行っています。
 軍事訓練が身近なところで行われることへの恐怖や怒りは、どこにおいても同じだと思います。今日は自衛隊立川基地において基地祭が開かれており、多数の市民が参加する中ヘリコプターの曲芸飛行などが行われます。沖縄での事故にもめげず、なんと傲慢なことか!
 静岡の仲間の皆さんのご健闘を祈り、私たちは本日基地祭抗議デモを行います。共に“沖縄にも「本土」にも基地・訓練はいらない!”“米軍-自衛隊は、イラク占領を停止しろ!”の声を大きくあげていきましょう。

                  

      新しい反安保行動をつくる実行委員会第9期(準) 

 私たちは、95年の沖縄での米兵による少女レイプ事件を契機に開始された、沖縄の人々の反基地・反安保行動の大きなうねりに突き動かされて、東京で、沖縄の闘いに連帯を目指しつつ、反安保の行動を新たに作り出そうという目標でスタートしたグループです。
 私たち新しい反安保行動をつくる実行委は、この間のイラク自衛隊派兵、「有事法」づくり反対を軸とした第8期(「自衛隊の海外派兵と戦争協力に反対する実行委」)を閉じ、今、第9期の取り組みへの呼びかけを発しています。米軍「再配置」に伴う自衛隊の攻撃的軍隊へ向けた強化、そのための軍事演習のエスカレーションは、北富士演習場内に設けられた、サマーワ宿営地を模した施設での戦闘訓練の実施でもあきらかであり、私たちはこれらの動きにも引き続き反対していきます。
 米海兵隊による東富士での訓練はアジアでの攻撃に直結しており、イラク侵略を初めとする米軍のグローバルな戦争と結びついています。私たちは「東富士9・12富士を撃つな!」行動に東京から連帯の声をあげます。実弾訓練NO!

          連帯メッセージ

 富士を撃つな!9・12集会に参加された皆さん。
 本日は別の取り組みがあり、現場に駆けつけることができません。代わりに、連帯のあいさつをおくります。
 私たちも、みなさんと気持ちは一つです。東富士演習場で行われようとしている在沖米軍海兵隊の実弾砲撃訓練に絶対反対です。
 この訓練は、アフガニスタンやイラクでの侵略戦争のためのものです。アジア・中東の人々を殺すための訓練をどうして許せるでしょうか。
 私たちアジア共同行動日本連絡会議は今、「普天間基地即時撤退、県内移設反対」を掲げる沖縄人民の反基地闘争に連帯し、辺野古のボーリング調査反対座り込みに参加しています。また、東京では毎週月曜日の防衛庁抗議行動に実行委の仲間と共に怒りの声を上げています。来週からは、みなさんのたたかいに連帯して、「東富士演習場での沖縄米軍海兵隊の実弾砲撃訓練反対!」のシュプレヒコールを上げるつもりです。
 アジアから米軍10万人をたたき出しましょう。
 日米安保をぶっ潰しましょう。
 私たちはみなさんとともに闘います。
                               2004年9月12日
                            アジア共同行動日本連絡会議

 

       




        9・12 富士を撃つな集会へのアピール

17日から行われる東富士演習場での沖縄米海兵隊の実弾砲撃訓練に反対する、9・12富士を撃つな集会に参加されたみなさんに愛知から連帯のアピールを送ります。

 8月13日に起きた宜野湾市での米軍ヘリ墜落事故は、基地や訓練が常に住民の生命・安全を脅かす危険なものであることを明らかにしました。沖縄の負担を軽減するとして始められた東富士での演習は、日本全土への米軍基地の拡散です。沖縄は負担の軽減どころか、新たな基地建設を押し付けられようとしています。世界的に米軍の再配備が進められようとしていますが、アメリカのラムズフェルド国防長官の発言にあるように、米軍は「歓迎されないところには配備しない」としています。今も今までも、日本政府は、「日米安保・日米同盟」を最優先に、米軍基地の存在を積極的に認めてきました。沖縄の辺野古で「新基地は歓迎しない」と、粘り強く運動を続け、140日以上にわたって座り込み行動をしている人たちの行動が、新基地建設を阻止していることは明らかです。
 東富士での演習を行う沖縄米海兵隊は、イラクへ派兵され、ファルージャでの虐殺に加わりました。そのアメリカのイラク攻撃とその後の占領加担に、ここ愛知の航空自衛隊小牧基地からも派兵されています。来年1月には守山区にある陸上自衛隊第10師団が派兵されるとの報道もあります。
 私たちも愛知の地で、米軍のヘリ墜落事故抗議、沖縄の新基地建設反対!自衛隊のイラク派兵反対の行動を粘り強く行っています。「基地や軍事訓練はどこでも、いつでも歓迎しない」という声を更に大きくしていきましょう。

有事法制反対ピースアクション

不戦へのネットワーク Y



資料

平成16年8月17日       

  防衛施設庁      

 

沖縄県道104号線越え実弾射撃訓練の分散・実施について

(東富士演習場関連)

 

 

1 東富士演習場における射撃訓練は、平成16年9月17日から9月30日までの日程(このうち、

射撃日数は10日間)で実施する計画です。

 

2 訓練部隊の展開・撤収等の具体的な日程については、次のとおり予定しています。

 

9月 8日   第1陣(約260名)  キャンプ富士到着

 

9月 9日   第2陣(約120名)  キャンプ富士到着

 

9月17日    射撃訓練(14日間のうち、10日間)

〜9月30日

 

10月5日    第1陣(約360名) キャンプ富士出発

 

10月6日    第2陣(約 20名) キャンプ富士出発

 

3 訓練実施部隊、人員及び砲数等

 

(1)  部 隊:第12海兵連隊第3大隊

 

(2)  人 員:約380名

 

(3)  車 両:約 90両

 

(4)  砲 数:  12門

                                     以 上