JR 採用差別問題の解決要求実現をめざす
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24中央大集会・東京

10月24日、東京日比谷野外音楽堂で、18時30分から、「いまこそ政治決断を!JR採用差別問題の解決要求実現をめざす10・24中央大集会」がもたれ、全国各地から当該の労働組合はもとより、22年間の闘いの支援者ら1万1200名が結集した。

静岡からの中央集会への参加者は国労67名、支援建交労も含め15名で、82名の参加 (浜松から国労8名、支援1名)。

中央集会の前段で、各県・各地で地区集会が開催され、静岡地区103名をはじめ、10月23日現在で、1万762名が結集し中央集会への熱気を盛り上げた。

10月24日は昼間の豪雨の中にもかかわらず、多くの仲間が参加した。集会が開催された頃には、集会参加者の熱気で雨も吹き飛び、快適な集会・デモ日和になった。集会参加時刻の18時30分には野外音楽堂はいっぱいになり、野外音楽堂の外周辺も多くの仲間でごった返した。

主催者挨拶は4者・4団体を代表して国労本部の高橋伸二委員長が「ようやく解決の扉を開ける地点まで到着した。この集会を採用差別問題の解決とともに、働くものの仲間の雇用と権利・安全と安心な暮らしを求める集会にしたい」と述べた。鎌田慧氏は「非正規雇用が問題化する中、当たり前の労働運動を取り戻すためにも重要な闘いだ」と発言。当事者4者を代表して、鉄建公団訴訟原告・酒井直昭団長が「この集会を励みに勝利解決を勝ち取る」決意表明した。

最後に、力強く団結ガンバローを三唱し、集会終了後、ムシロ旗・ノボリ旗を先頭に意気揚々と銀座にデモを繰出した。                   (高)

 

 

1026第22回団結まつり 

国鉄労働者1047名の解雇撤回!

戦争と貧困のない社会を! 静岡から41人参加

 

10月26日、第22回目の団結まつりが東京亀戸中央公園で開催された。「勝ち取ろう国鉄労働者1047名の解雇撤回!つくりだそう戦争と貧困のない社会を!」メインスローガンに掲げ、10月24日の中央大集会を受けての開催であり、皆、盛り上がっていた。

今年のまつりは7月14日の東京高裁の鉄建公団控訴審の中、南裁判長からの「裁判外の話合い(ソフトランディング)」の提案を受け、冬柴国土交通大臣は「誠心誠意、解決に向けて応じるべきだ」と応じ、新たな局面が作られた。解決に向け、全体が期待を持って臨んでいる勢いが感じられた。

静岡の仲間も10・7静岡集会、10・24中央集会に続き、団結まつりに取組み、支援の仲間らと例年のようにバス1台で参加しました。静岡からの参加者は41名(内訳国労が家族含め16名、支援の仲間が25名)で参加しました。

今年は三島ふれあいユニオンが石焼芋を販売し、大変好評。マーマレード、パウンドケーキ、鉄道グッズ、静岡空港反対の地権者のみかん・煎茶、自然薯、三島芋の販売とバラエティーに富み、品物はすべて完売した。

団結まつりの舞台は、第一部国鉄闘争、全面解決への道、第二部、戦争と貧困のない社会との関連を中心に、第三部は闘争団当事者を中心に政治解決への行動アピールや4原告団の決意表明の構成で行われた。今回の団結まつりは600団体・個人の賛同と97の出店、延べ18500名が参加した。                         (高)

 

 

「JR採用差別問題の解決要求実現をめざす
              10・7静岡集会」

10月7日、18時30分から静岡労政会館で10・7静岡集会が開催された。

主催者である国労・建交労の組合員をはじめ地域の労働組合員及び支援の仲間が103名結集し、10・24中央集会に向けて闘う決意を表した。

集会は合唱で始まり、沖国労副委員長が司会し、「22年目、採用差別の解決に向け静岡の地からうねりを」と呼びかけた。森田委員長は主催者を代表し、この22年間の支援のお礼を述べ、7月の南裁判長のソフトランディングの提案・冬柴前国交大臣の受入れ・県議会をはじめ各市町村議会での採用差別事件の早期解決の意見書採択について報告し、10・24集会への参加を要請した。県民の会の代表の塩澤弁護士は「30年以上の弁護士生活で、国鉄の採用差別事件ほど長い闘いは類を見ない。現在の重要な局面を向かえた、勝利の確信を」と発言。

国労弁護団宮里弁護士は「最終局面を迎えたJR採用差別との闘い―現在の情勢と闘いの課題」の題で講演した。

講演は、@分割民営化の狙いA国家的不当労働行為(国鉄改革法)B労働委員会闘争C支援共闘と国民世論の形成DILO勧告E最高裁判決の内容と評価F政治解決を基本とする闘いG裁判闘争と結合H運動と混迷・不団結の克服(4者・4団体の統一した闘い)I採用差別裁判訴訟の争点と分かれた裁判所の結論(鉄建公団訴訟の判決、全動労訴訟の判決、運輸機構訴訟判決、国労採用差別訴訟)J解決の動きの表面化と現段階(7・14ソフトランディングによる解決の勧告、7・15冬柴国交大臣の「誠心誠意解決に尽力」、9月福田内閣から麻生内閣へ、11月解散・総選挙―選挙の結果、12・24高裁鉄建公団訴訟結審)K裁判所の枠内での解決ではなく、全国的な運動を背景にした政治解決の実現を!の順に話され、当事者への「解決金・年金・雇用」を4者・4団体の団結で勝ち取ろう。団結なくして勝利なし!団結なくして解決なし!と呼びかけた。

国労静岡闘争団の野田氏は、労働相談を行う中で、地域の労働者の置かれた労働現場の現状が酷く、労働組合の存在が見えない。職場から地域の運動と結合していこうとアピールした。建交労の嶋田委員長は閉会の挨拶で、「最終局面に団結し、要求実現には運動にかかっている。今後の総選挙闘争も含め勝利をチャンスに!」と締めくくった。最後に国労静岡地本の小川青年部長の団結ガンバローで終了した。                                        (高)