ヌンソンサン浜松の主催によりSVA(シャンティ国際ボランティア会)のアフガニスタン現地スタッフを招いての講演会がザザシティのパレットでもたれた。会場では写真展も同時に開催された。
SVAは2003年にアフガン東部のジャララバードに事務所を設立し、学校建設や絵本の出版、図書館活動などをすすめている。現地スタッフの講演では、学校づくりや図書館活動の意義が話された。印象に残ったのは、子どもに絵本を読むことを通じて、心が成長し、識字者が増え、平和な世界につながるという想いだった。はじめは暴力的で対話さえできない子どもも、図書館での活動によって変わっていくという。
30年に及ぶ戦争の中でアフガンの識字率は30パーセントを切るようになった。子どもたちの心の破壊は、この戦争による家庭の崩壊によるものが多いという。その中で本を読む活動が子どもたちの心の回復にむけての文化活動としておこなわれているわけである。
戦争のためにガソリンを与えることではなく、本を贈ることで子どもたちに平和の種をまく活動が広がっていくことを願う。 (T)