08621 
「故木村百合子さんの裁判を支援する会」の発足集会

621日「故木村百合子さんの裁判を支援する会」の発足集会が磐田市内で持たれ、40人が参加した。

集会では遺族の挨拶と弁護士から事件と公務災害認定にむけての経過が説明された。

小学校の新規採用教員だった木村さんは2004924歳で自殺した。原因は教育活動での心身の疲労によるものである。両親は地方公務員災害補償基金静岡県支部に公務災害の申請をしたが基金支部は公務外と裁定した。両親は裁判で争うことになった。

最近、学校では心の病となる教員が増加している。評価制度などの管理強化と子どもの荒れの中で、分断されて過労となり、「うつ」状況になっていく。「うつ」になるのはまじめで、良心的で、几帳面で熱心な努力家が多いという。学校側は、この自殺に対しては「個体的要因」とし、公務での悩みをみようとしない冷たい対応である。「本人が弱いから」「乗り越えるべきもの」というのである。このような対応は、良心を使い捨てるようなものである。

この裁判が冷酷な教育現場の環境改善につながればと思う。一人の労働者の労災認定は人権回復のたたかいである。この事件は、それができずに、どうして憲法が守れるのかと市民に問いかけるものであると思う。支援する会への参加を。       (T)