「日本の青空」を見て

 2007年4月20日「日本の青空」の上映会が浜松市内でもたれた。
 この映画は鈴木安蔵の活動を中心に日本国憲法制定過程を描いたものである。
鈴木安蔵は1904年生まれ、京都大学在学中に治安維持法事件第1号で検挙された。以後、在野で民衆の対場に立っての研究をすすめ、戦後、高野岩三郎らと憲法研究会をつくり憲法草案を作成、GHQ草案に影響を与えた。1952年、47歳で初めて定職を持ち静岡大学教授になる。
 憲法制定をめぐる政府、GHQ、民間の動きがまとめられ、自由民権期の運動が継承されていく歴史が描かれている。いつの時代にも、憲法が権利を保障し、国家権力を規制するものであるという原則を理解しない言論が横行するが、人権規定を求めて憲法制定に関わった先人の活動に学ぶことは多い。  
 夏には県内各地で上映が予定されている。ぜひ上映会に参加を。

                                       (T)