NO!PAC3
全国各地からミサイル防衛導入と
PAC(新型ペトリオット)配備反対の声を!

                        

 全国各地へのPAC3(新型ペトリオット)配備に関連して、浜松基地への配備が報道されたのは2005年10月のことだった。空自浜松基地には高射教導隊と術科学校があり、これまでペトリオット(PAC2)の使用や整備について教育がおこなわれてきた。浜松基地の隊員はアメリカに派遣されて射撃訓練をおこない、術科学校では年間約200人の整備運用教育をおこなってきた。基地祭でもペトリオットが展示されている。

さらに11月の報道によれば、2010年度までに全国各地の基地に124発が配備され、浜松には24発が配備されるという。2010年度までの配備先と配備数についてみておけば、霞ヶ浦8発、習志野8発、入間8発、武山8発、浜松24発、岐阜16発、白山8発、饗庭野8発、芦屋16発、築城8発、高良台8発となる予定である。PAC3は一発5億円、イージス艦から発射される迎撃ミサイル(SM3)は一発20億円もする。このMD関連の生産で軍需資本が暴利をむさぼる。PAC3はロッキードマーチン製、このPAC3を日本でライセンス生産するのは三菱重工である。

PAC3導入はアメリカのミサイル防衛(MD)計画による。このMD計画はアメリカの宇宙支配とその軍事化によるものである。アメリカは世界支配と地球規模での資本の投下を維持するために、宇宙空間からの地球支配(制球権)によるグローバルウォ−(地球戦争)を展開している。イラク戦争での統合指揮が宇宙空間を利用しておこなわれている。MDはアメリカのこのような先制攻撃・侵略戦争の盾として位置づけられている。MDはきわめて攻撃的なシステムの一環なのである。

アメリカは宇宙と情報の分野での軍事的覇権を確立し、アメリカの宇宙軍団が地球戦争をリードする。この戦争とMD計画をラムズフェルドやブッシュがすすめている。米軍軍事衛星からの情報が日本・韓国・台湾からのPAC3発射の起点となる。このMD導入をテコに、横田基地での日米の空の統合司令部の設置にみられるような、同盟国内での軍事統合と米軍再配置がすすむ。

MDは宇宙の軍事化(兵器化)をすすめ、アジアに軍事的危機をもたらす。それは米軍の先制攻撃を支える。日米の軍事的統合をすすめ、憲法の平和主義、宇宙の平和利用原則、武器輸出3原則、文民統制を破壊していく。

このようなMDの導入がイラクへの自衛隊派兵がすすめられるなかでおこなわれている。しかし、大切なのは軍縮による平和的な関係の創造である。

全国各地で宇宙の軍事化に反対し、MD導入とPAC3配備を中止させる動きが強められねばならない。浜松では、このMD防衛でのPAC3配備の問題点を示し、浜松市長に配備反対の意思表示を求める署名集めをおこなっている。

署名への協力を呼びかけます。署名用紙は人権平和浜松のHPにもあります。                                  (2005年末)

               http://www16.ocn.ne.jp/~pacohama/