2007年2月24日三菱重工行動と藤岡講演会参加記

旧国鉄用地を再開発した「品川グランドコモンズ」はガラス面が目立つ巨大なビル群である。その中心には三菱重工、三菱自動車、三菱商事、キヤノン、太陽生命などのビルがある。224日、寒風が吹き抜けるこの北品川のビルに谷間に「三菱は兵器を作るな」「三菱はイージス艦を作るな」「PAC3を作るな」「三菱は戦争責任をとれ」「ミサイル防衛反対」のコールが響いた。入間や浜松などPAC3配備に反対する現地からの参加を含め、約50人が元気よく三菱重工の兵器生産にNO!の声をあげた。

デモの後、三菱のPAC3ライセンス生産反対等の1370人余の署名を三菱本社に手渡した。三菱側はビルの中で守衛に受けとらせ、受け取る際の写真撮影さえ拒むという不誠実な態度だった。三菱重工は国連の「グローバルコンパクト」に参加しているが、企業としての社会的責任を示す対応をとっていない。三菱は、人権尊重、戦争責任への歴史認識、アジア平和への貢献といったビジョンを持つ社会的責任ある経営体へと自己変革をすべきと思う。

日本の軍需産業に対して、「三菱はミサイル生産をやめろ!」「軍需部門から手を引け!」といった声を幾度となく語り続けることが求められている。

  
三菱へのデモ            三菱重工前で「NOPAC3署名」を確認

この日の夜には、藤岡惇さんの講演会が大井町でもたれた。

藤岡さんは、支配の側の宇宙基本法の形で宇宙の軍事利用をすすめる論理を検証し、NCW(ネットワーク中心型戦争)への戦争形態の変化を紹介し、ミサイル防衛の本当の狙いを示した。そしてミサイル防衛が宇宙の軍事化に拍車を掛けている現状を厳しく批判した。

全米戦略軍団の再編と宇宙地球規模攻撃司令部の編成の問題点や、宇宙の非軍事化にむけての運動のグローバルな形成に向けてなど、多くの問題提起がなされた。

藤岡さんが、NCWはその軍事力でイラクを破壊したが、結局はより大きな暴力を生み出してしまっていると語ったことが印象に残った。この間の戦争を「グローバル戦争」(地球戦争)としてとらえ、グローバルな反戦運動の形成に向けての新たなネットワークが民衆の側に求められている。

今回の藤岡さんの講演内容は『世界』4月号に掲載されるものという。  (T