(2007年9月14日保釈されました)
李時雨さんの即時釈放を! FREE!RISIU,NOW!
韓国裁判官様 2007年9月11日
2007年4月、ソウル警察庁は李時雨さんを逮捕しました。警察は在韓米軍基地や韓米合同訓練の様子を撮影してインターネット上に掲載したことなどを「国家保安法」・「軍事機密保護法」違反としています。私たちはこの逮捕について抗議し、釈放を求めるものです。
李さんは対人地雷やウラン兵器について、被害者から取材を行ってきました。その写真は世界に紹介され伝えられるべき内容のあるものであり、高く評価されるものです。また、李さんは韓国の米軍基地(水原、清州、烏山)約270万発、沖縄の嘉手納基地約40万発の劣化ウラン弾の存在も明らかにしました。李さんは日本にも来られ、各地を歩きました。
このような李さんの行動はアジアの平和に貢献するものであり、犯罪行為ではありません。「国家保安法」・「軍事機密保護法」を持ち出し、平和を求めて活動する者を逮捕する行為に世界の良心ある人々が驚き、この蛮行に抗議しています。
韓国は、5.18光州民主抗争の正義を回復しクーデター政権を断罪しました。それは韓国が世界に誇ることができる尊厳回復行為でした。過去の清算による、民主・人権・平和の実現こそ21世紀の課題であり、韓国民衆が求めるものであると思います。李時雨さんの釈放も同様です。問われるべきは戦争や非人道的兵器や米軍基地であり、平和行動は保護されるべきです。
政府は、非人道的な殺傷兵器の現実を民衆の側から表現し、基地の撤去を求める行動の自由を認めるべきであり、裁判所はその権利を保障すべきです。そのような行動を大切なものとして評価することこそ政府の度量であり、それが人権の確立につながります。わたしたちは日本の地から裁判官が、李時雨さんの無罪と即時の釈放につながる決定をおこなうことを要請します。それは歴史に残る人道的判断です。過去の独裁政権とそのもとで裁判所が犯した良心囚への迫害を再現してはなりません。
李さんはグローバル戦争の中での良心囚です。裁判官の良心による判断を世界が見つめています。いまこそ、李時雨さんの即時釈放を!FREE!RISIU,NOW!
要請団体 人権平和浜松