袴田巌さんは無実だ12・18浜北集会

 2011年12月18日、浜北・中瀬で、袴田巌さんは無実だ12・18浜北集会がもたれ、60人が参加した。主催は、浜松袴田巌さんを救う会。



 集会では、浜松・救う会の渥美さんが挨拶し、一刻も早く袴田巌さんを故郷に取り戻したい思いを語った。
 はじめに、布川事件で無罪をかちとった杉山卓男さんが「巌やんを故郷に」の題で話した。
杉山さんは29年の間拘束されていたが、再審無罪を勝ち取った。杉山さんは袴田さんと拘置所で一緒だったことがあり、袴田さんがズボンをはく実験をしたがはけなかったと言って、無罪を語っていたことなどを話した。そして、代用監獄や23日という長い拘留期間などが冤罪の温床であるとし、市民の監視と支援の重要さを指摘した。
 続いて、弁護団の小川秀世さんが第2次再審請求運動の現状を報告した。小川さんは、はけないズボン、5点の衣類のねつ造、新たな証拠の開示、ズボンのBはサイズではなく色を示すものであること、虚偽の自白、DNA鑑定などのテーマで再審をめぐる新たな証拠、視点を示した。
 小川さんは、実験で5点の衣類がねつ造されたものである可能性が高いこと、ズボンサイズやBが色であること、これまで指摘してきたクリ小刀やウラ木戸の問題、録音テープでの自白の逆行的な構成の問題、DNA鑑定の結果などの新証拠をふまえ、自白の強要や証拠のねつ造の問題点を解説した。
 各地の救援会からの連帯アピールののち、姉の袴田秀子さんが、とらわれて46年となる巌さんへの支援を呼びかけた。さいごにNO!NO!BANDが歌で連帯を表示した。