5.26不当解雇勝利報告集会
浜松市内の医院を不当解雇されたNさんの勝利報告集会が、2012年5月26日に浜松板屋町会館で開催された。参加者はNさんが所属する遠州連帯ユニオン組合員など20名が参加した。
浜松市内の医院で働いていたNさんが理由もないまま突然解雇されたのは2010年9月末のことだった。解雇をどうしても納得できなかったNさんは労基署、弁護士の無料相談、連合への相談、簡易裁判所の調停申し立てなどをおこなった。しかし、医院経営者のかたくなな姿勢は変わらず、解雇から7か月後の、2011年5月、Nさんは遠州連帯ユニオンの扉をたたいた。
司法書士に相談して労働審判を準備していたNさんに、遠州連帯ユニオンは裁判で争うことを勧めた。そして社会保険に加入していなかった事実を指摘、遡って加入できる方法があると伝えた。Nさんは遠州連帯ユニオンに加入して闘おうと決意、遠州連帯ユニオンはまず年金機構への資格確認申請から始め、弁護士と話し合い損害賠償請求の訴訟を準備し、8月末に提訴した。その少し前には社会保険の遡及加入も実現した。裁判ではNさんのたくさんの資料で医院側の主張をつきくずしていき、提訴から6カ月半、5回目の弁論の場でNさんはほぼ1年分の生活補償を獲得して和解となった。全面勝利に近い内容である。
会社から不当解雇され、裁判で闘っているAさんは、Nさんの勝利和解や私の闘いが少しでも苦しんでいる労働者の励みなればと思う」と述べ、特別養護老人ホームでパワハラをうけ解雇されたBさんは不当解雇撤回への支援を呼びかけた。集会を盛り上げたのは路上芸人「えぐれ笹島」のウクレレ弾き語りとNO!NO!バンドの演奏だった。
最後に遠州連帯ユニオンの委員長が「証人喚問が始まる前に相手が和解案を提示してきた。勝利解決できたのは本人の努力の賜物、闘いの決め手は本人。裁判では100%満足できる解決はないが、私たちに出来る事は解決への道筋をたてること。本人の新たな一歩を祝福します」と報告し、集会を終えた。 (国労浜松支部のニュースから編集)