12・3JAL不当解雇撤回裁判支援・浜松集会

 

2012年12月3日、浜松市内でJAL不当解雇撤回裁判支援・浜松集会がもたれ、40人が参加し、JAL原告と交流し、解雇撤回にむけての思いを分かちあった。集会には原告の客室乗務員の久保田さん、南井さん、パイロットの榊原さんが参加した。

集会は国鉄労働組合浜松支部のあいさつで始まり、JAL原告の訴えがなされた。原告は、JALは2010年の大みそかに165人の大量解雇をおこなったが、それに対して翌年1月から裁判をはじめたが、2012年3月の東京地裁判決は首切り自由化に道を拓くことになる不当な判決であった。今月には東京高裁で第1回口頭弁論が始まるが、それにむけてぜひ支援を、と参加者に呼びかけた。

原告のあいさつの後、NO!NO!BANDが戦争反対!不当解雇反対!をテーマに、「あなたのための行進曲」、「命の海に杭は打たせない」、「セレブレイト」、「人とし生きるために」などを演奏した。続いて参加者が、原告への激励の言葉を語った。発言したのは、国労、ズズキの会、遠州連帯ユニオン、郵政産業ユニオン、市職員組合、金融ユニオン、JMIU(金属労組)、聖隷労組、全労災、静岡ふれあいユニオン、人権平和浜松などからの参加者である。

参加者は、「解雇され辞めさせられていく人も多い時代である、その人たちの分も闘ってほしい」「争議団に後ろには、万余の仲間の支援の声がある」「闘えることの意義や意味についても、ぜひ理解してほしい」「自分だけうまく泳いで生きていくような時代に、堂々と闘う組合の旗を掲げて生きていきたい」「妥協せずに、とことん闘うことも大切である」「解雇された者の気持ちは解雇されたものにしかわからないものだが、その立場で支援したい」「小さな力を集めて、闘っていくしかない」「解雇した者の勝ちで終わらせてはいけない」「苦しい時には歌を皆で歌い、団結を強めよう」などとさまざまな思いを語った。

JALの破綻の理由は日本の航空行政にある。アメリカとの構造協議という輸入圧力によりジャンボ機を133機も購入、地方空港を99も乱造して赤字路線を拡大、その空港建設費を賄うための高額の着陸料、ドルや燃料の先物買いによる多額の損失、ホテル・リゾートなどの多角経営での赤字、これらの新自由主義による国策と放漫経営がJALの破綻の原因である。それを労働者に転嫁し、屈服しなかった労働者を大量に解雇した。それが今回の整理解雇である。

参加者は「不当解雇・違法解雇は許さない」と、集会の最後に肩を組み、「がんばろう」を歌い、こぶしをあげた。                   (T)