非正規労働者に権利を!3・24浜松集会報告
2013年3月24日、非正規労働者に権利を!をテーマに集会をもち、解雇撤回を求める原告からのアピールを受けた。
集会では、はじめに中澤秀一さんが非正規労働の歴史、問題点と課題についてつぎのように話した。
1990年代半ばから非正規労働に質的な変化が起き、非正規の基幹化がすすんだ。バブル崩壊以後、非正規のみが増加したが、特に21世紀に入ると、フルタイム型の非正規が増えた。また、リーマンショック以後、派遣切りといわれたように非正規の大量解雇がおこなわれた。非正規労働が拡大することで、貧困や格差が拡大し、また、正規労働者の処遇の引き下げへの圧力となった。このように非正規雇用が増えるなかで、差別待遇から均等待遇へ、非正規雇用の限定的な利用が労働運動の要求となった。今後の課題としては、差別禁止の法律の制定、派遣労働の原則的禁止、有期雇用についてのルール作り、生計が成り立つような最低賃金制度の確立、社会保障の充実による賃金依存生活からの脱却などがあげられる。
つづいて裁判原告からのアピールがなされ、遠州連帯ユニオンの岡本さんが、浜松まちづくり公社による解雇撤回裁判の経過、これまでの13年の臨時職としての勤務状況、ユニオンによる何回もの解雇撤回の交渉、そして2011年に解雇と職場復帰への強い思いなどについて話した。
静岡ふれあいユニオンの宮田さんは内部告発とその後のパワハラによるうつ、解雇通告の経過を話し、月末の静岡地裁判決勝利への思いを話した。また、郵政の非正規職員が解雇を通告され、郵政産業ユニオンに加盟して交渉することで解雇を撤回させた経過が報告された。
最後に、静岡県労働組合共闘会議、静岡ふれあいユニオン、国労浜松支部、郵政産業ユニオン、遠州連帯ユニオンから連帯アピールをうけ、NO!NO!BANDが「不当解雇NO!、裁判勝利YES!」と連帯歌を歌った。 (T)