防衛大臣小野寺五典様                2013年3月4日

                         富士を撃つな!実行委員会

                         NO!AWACSの会浜松

 

   米・日による戦争挑発の中止とオスプレイの撤去を求める要請書

 

 2013年2月25日、浜松基地を訪問した防衛大臣は、AWACSやPAC3を見た後に隊員六〇〇人に対し、中国・朝鮮の動向をあげて軍事費の増加を正当化し、軍拡の強化を語りました。わたしたちはこのような防衛大臣による戦争を前提とした軍拡に強く抗議し、アジアでの米日の戦争挑発の動きを中止することを求めます。AWACSやPAC3はいりません。

また、防衛大臣は、浜松基地での記者団の質問に答えて、オスプレイの飛行について、いつどこで訓練するのかは米軍から報告されていないとしました。米軍は、この3月6日から岩国を拠点に、オスプレイによる部隊の移動訓練をおこなうと発表しています。この訓練の本質は、米海兵隊員の強襲のための移動であり、それはアジアでの戦争の準備・訓練です。米軍は海兵隊の基地であるキャンプ富士をも利用し、日本の空を自由に飛行して、グローバル戦争の訓練をしようとしているのです。わたしたちはこのようなオスプレイの飛行に断固、反対し、その撤去を求めます。

2012年4月、佐世保基地に強襲揚陸艦ボノム・リシャールが配備されました。この強襲揚陸艦は改修され、オスプレイの発着スポット9基を備えています。この配備の後に、オスプレイが、7月に岩国、10月には沖縄へと配備され、無法な訓練をくりかえすようになりました。2013年2月にはタイでおこなわれた共同訓練で、普天間基地のオスプレイがタイ沖に展開するボノム・リシャールに着艦するという訓練が行われました。そして、3月からは日本本土での日本の主権を無視しての低空飛行訓練がおこなわれるというわけです。この訓練が、アジアの民衆を標的としての強襲移動訓練であることは明らかです。これまでの米軍飛行訓練のように、飛行下の人間や建物は、攻撃対象として想定されているのです。

オスプレイではその騒音や安全性、主権の無視などが問題とされています。もちろんそれらも問題ですが、わたしたちは、アメリカによるグローバルな戦争政策のなかでのオスプレイの持つ侵攻能力を特に問題とすべきと考えます。

日本政府はアメリカのグローバルな戦争政策と手を切り、日米安保を廃棄し、アジアの非軍事の平和に向かう政策に転換すべきです。日本政府は、過去の戦争責任と植民地責任、そして核エネルギー利用政策の責任をとり、それらの政策による被害者の尊厳回復をすすめるべきです。それこそが、未来を見すえた責任ある行為であると考えます。

以上、要請します。