8・15纐纈厚講演「安倍政権下における憲法改正」

 2013年8月15日、浜松市内で纐纈厚さんの講演会「安倍政権下における憲法改正」がもたれた。

 纐纈さんは、はじめに叔父3人がアジア太平洋戦争で亡くなった歴史を示し、国際社会の視点で憲法
をみていくことの大切さを語った。憲法9条は過去の侵略戦争をふまえて、アジア人民に再び銃を向け
ないためにあるという観点を示した。
また、すでに有事法制ができ、憲法9条があっても戦争へと参加できる体制にあることを自覚すべき
とした。
 さらにアメリカによる「太平洋戦争」という歴史認識によって、アジアでの侵略の歴史認識が欠落し、
アメリカのようになることが価値化されてきたこと、安保条約によって日本がアメリカの基地列島化して
いることを批判した。
 加えてアジア太平洋戦争での日本の敗戦をアジア民衆の抵抗による敗北として捉えるという認識を提示
した。そして、近代の日本が戦争国家であり、戦争をくりかえす暴力社会であったことを示した。

 そのうえで、安倍や石破などの政治家が実権を握る現政権が、核武装を認める自主国防派であることを
指摘し、日米同盟強化と国粋主義によりながら、国防軍・軍法会議の設置をすすめる憲法改悪の問題点
を示した。
 最後に、現在の軍拡の連鎖を批判し、自衛隊の災害救助隊への転換やアジア諸国民の共生を呼びかけ
た。                                                           (T)