201388

浜松市長様                         人権平和・浜松

浜松市都市整備部公園課長様                 ピースサイクル浜松

 

浜松城公園などの汚染芝生・汚染土壌の早急な撤去を求める要請書

 

2011年の3・11福島原発震災以後に、浜松市が芝生工事を実施した市内6公園での放射能汚染が問題になっています。浜松城公園では、市民団体の調査では1キロ770ベクレルを超える放射性セシウムを検出し、この指摘を受けて今年7月におこなった浜松市の調査でも460ベクレル(セシウム134で150、セシウム137で310)を検出しました。

311以後の芝生貼り替えに際し、芝生は茨城県から移植されましたが、その芝生は汚染されていたのです。工事がおこなわれたのは浜松城公園、蜆塚ふれあい公園、三方原防風林緑地、天竜川鹿島上島緑地、馬込川公園南浅田地区、西都中央公園ですが、これらの公園での汚染が問題です。

浜松市は浜松城公園以外では、公園の地表での放射線量のみを計り、農林水産省のHPを根拠に、1500ベクレルの芝生面で寝転がっても年間被曝量は少ないとされているから安全としています。しかし、農林水産省のHPでは、肥料や土壌改良資材の暫定許容値を400ベクレルです。この値自体が信用できないものですが、子どもたちが遊ぶ浜松城公園の芝生土壌で400ベクレルを超えていることは大きな問題です。土壌の埃を吸い込み、内部被曝が進む怖れも十分あります。

わたしたちは、地方自治体は市民の安全・健康・福祉を守るためにあるのであり、このように汚染された芝生と土壌を浜松市が放置することは、この理念に反するものであると考えます。また、安全ではない公園の利用を規制することは地方自治体の義務です。

311原発震災で、浜松地域も汚染されました。しかし、土壌汚染は高くても1キロ30ベクレル程度とみられます。安心して使える公園の整備、市民の安全・健康・福祉を考えるならば、汚染されている芝生、汚染されているとみられる芝生は早急に全面撤去すべきです。子どもたちの安全を考え、浜松城公園への遠足を中止する幼稚園などもでています。事故前は005マイクロでしたが、貼り替えによって、特に地上100センチでも0.1マイクロを超える浜松城公園と馬込川公園南浅田地区での汚染が問題であり、それへの対応が急務です。

 

以上の趣旨で以下を要請します。

1 地方自治が市民の安全・健康・福祉を守るものであることを自覚すること

2 6カ所の公園の芝生土壌の各種放射性物質の検査をおこなうこと

2 浜松城公園などの汚染された芝生・土壌を撤去すること

3 安全確保のために浜松城公園で汚染の大きな地点の立入を禁止すること