沖縄の旅2015・9

 沖縄針先 やしが 針や取て呑らん

 

 91日から5日までの日程で辺野古と高江に行ってきました。

政府と沖縄県の「集中協議」期間中で工事が一時中断されている期間とあってキャンプシュワブゲート前の座り込みは継続されていましたが、「辺野古総合大学」と銘打ったさまざまな講座やライブが企画されていました。「埋め立て承認の問題点」「政府と県の集中協議後、辺野古はどうなるのか」「過去の闘争に学ぶ」「ゲート前が生む新しい民衆運動」等々の講義のほかに、毎日コンサートも行われ、連日100人を超える参加者が元気になり楽しくもなる交流の場となっていました。沖縄県内市町村ごとに作られている島ぐるみ会議が交代で辺野古の行動に参加しているということでした。

さらに辺野古のたたかいに連帯して埋立用土砂の採取・運搬に反対する運動が小豆島を中心に始まり、九州各地で始まっているという報告もありました。また病気療養中の山城博治さんも退院したという報告もあり皆で喜び合いました。夏の終わりのセミという本土とはちょっと違った『オオシマゼミ』の鳴き声を背景にあっと言う間にゲート前の時間が過ぎていきました。

また埋め立てが計画されている辺野古の海域を平和丸で見学する企画も連日行われていて私たちも波静かな大浦湾を巡ることができました。澄んで、本当にきれいな海、ジュゴンの草場、400年は経つというハマサンゴのところには大きなウニもいました。海側から見ると埋立海域がいかに広大か、新基地がいかに巨大かということを実感しました。ここを埋め立てて基地をつくるという計画がいかに無謀なものか本当によくわかります。

 

集中協議期間中ということでオレンジ色のフロートは撤去されていましたが、それでも防衛局に雇われた地元の漁船が10隻ほど出て監視し、警備会社のゴムボートがうるさく平和丸に付きまとって警告を繰り返していました。「地元の漁民も本当は基地はないほうがいいと思ってる」とお互いに手を振りあう光景もありました。

高江の監視テントも訪問しました。大きな動きはないものの時折、オスプレイや米軍ヘリが離着陸訓練を繰り返しているということで、私たちがいる間も攻撃ヘリが低空で旋回していました。オオシマゼミがにぎやかな中、初めてヤンバルクイナの声も聞くことができました。

 

最後に辺野古ゲート前で教えてもらった「島くとぅば」を紹介します。

 いちゃりば ちょうでぃー

(一度会えば 兄弟)

 〇 うしぇーてぇ ならんど

(バカにしては いけない)

 〇 ゲート前のフェンスにかけられた琉歌

    

 

   唐や唐傘  大和や馬ぬ(ちまぐ)

           (馬の蹄のように 蹴るほどの力がある)

   沖縄針先  やしが 針や取て(ぬま)らん

        (だけど) (取って呑むことはできない)

 

 (陽子)

9月12日の国会包囲行動にも参加しました