11・16「花は咲けども」影法師浜松コンサート

 

 2015年11月16日、浜松の大昌寺で影法師のコンサートがもたれ、80人ほどが参加した。影法師のコンサートの前にはスティールパンの演奏や高橋忠史さんの歌などがあった。

 影法師は、父さんのむかしばなし、村の女はキレました、ある農業青年の主張、白河以北一山百文、ヤマザキ米粉のパンを焼け、20年めの少年少女へ、花は咲けども、美しい村などを歌った。

 「花は咲けども」の歌の前には、福島訪問のスライドを示し、公設の線量計の値と実際の測定とに大きな差があり、汚染の実態が隠されていること、除染がゼネコンの懐を肥やすための事業となっていること、「花は咲く」の歌が不都合な事実を隠すために使われていることなどを話した。

 「白河以北一山百文」の歌にあるように、この国は東北へとごみや原発を押し付け、「ヤマザキ米粉のパンを焼け」で歌われるように、農業を破壊してきた。このようなあり方に抗して、影法師は美しい村をつぶしておいてなんの美しい国かと歌う。この影法師の活動を2014年に山形放送は「花は咲けども ある農村フォークグループの40年」の番組にまとめた。この番組はラジオ番組部門でギャラクシー大賞を受けた。彼らの新曲は「美しい国の果て」である。美しい国の果て、荒野が広がる・・・。

「花は咲けども」はいま、花は咲けどもプロジェクトとして、各地の歌手によって歌い継がれている。この歌は、原発事故の実態を隠蔽し、安全を宣伝して帰還させ、再稼働をすすめる動きへの抗議の歌である。
 「ジャイアンとスネオ(シンゾー編)」なども現在の歌でおもしろい。

影法師ホームページ  http://www.kageboushi.jp/

                                   (竹)