6・13 安次富浩・静岡講演

613日、沖縄で辺野古基地建設に反対する安次富浩さんの講演会がもたれ、60人が参加した。

以下、安次富浩さんの発言を以下紹介する。

安次富は沖縄では「あじふ」と読まれてきたのですが、日本による皇民化政策により、日本風に「あしとみ」と読むようになったのです。

少女暴行事件以降、普天間基地の代替のヘリ基地を建設するという話が出て、そこから滑走路を持つ新基地建設へと話がすすめられてきました。改ざんされています。地政学による抑止力は詭弁です。沖縄ではうそを「ゆくし」と言いますが、抑止力は「ゆくし力」と呼んでいます。

辺野古では20年の闘いがすすめられてきましたが、「もうだまされない」とオール沖縄ができました。翁長さんが知事となり、翁長知事を先頭に、運動がすすんでいます。翁長知事は那覇市長の経験があります。基地経済ではなく、観光経済により、より多くの発展がなされることを体験しています。経済界も基地依存ではないものを求めるようになっています。

琉球処分、沖縄戦、米軍統治、安保条約、海兵隊の沖縄集中の歴史のように、沖縄を足蹴にして日本の安全・平和がすすめられてきました。地方分権一括法により、国と地方自治体は縦から横の関係になったのですが、翁長知事の埋め立て取り消し決定により、辺野古の裁判では、国が負ける状況をつくりだしています。国は裁判所が出した和解に応じざるを得なくなり、工事は中断されているのです。

基地の存在が事件事故を生んでいます。綱紀粛正は口先だけのものです。米軍内の教育での沖縄認識は沖縄には論理性がなく感情的であるとするなど、沖縄の側に責任を転嫁するような記述もあります。それは植民地教育であり、支配者として沖縄を足蹴にする意識がつくられています。

今回の暴行殺害事件については、厳しく受け止め闘っていきたいと思います。619日には県民大集会を開催します。沖縄には日常的に米軍基地の恐怖があります。それが、数万人の参加者を生んでいます。もうこれで最後の集会にしたい。経済界からも基地撤去や海兵隊はいらない!の声が出るようになりました。名護では追悼集会が計画されています。

現地での運動を継続し、さらに基地反対の運動をひろげ、国連の場で訴え、アメリカ内での支援を高めることもすすめることも必要です。

勝つ方法はあきらめないことです。私たちには生活者としての知恵があります。知恵を使う(人文)が大切です。東アジアの平和は外交ですすめるしかないのです。安倍政権は、原発を再稼働し、輸出しようとし、戦争法をつくって海外での戦争を準備し、憲法を変えようとしています。そのようなこの国を、ともに変えよう、起ちあがろうと、呼びかけます。

この講演後、浜松のNO!NO!BANDが「いのちの海に杭は打たせない」を歌い、安次富さんとともに、コールをあげた。