20169 東富士での104訓練とオスプレイ訓練に反対する集会開催

 

201693日、御殿場市桜公園で静岡県平和国民運動センターなどの主催による「沖縄県道104号線訓練越え実弾砲撃演習反対!オスプレイ配備と飛行訓練に反対する県民集会が開催され、150人ほどが参加した。三島・静岡・浜松の市民グループによる富士を撃つな!実行委員会も参加した。

集会前に、月桃三線団が歌を歌い、沖縄の高江や辺野古での基地建設反対をアピールした。集会では主催者団体のひとつ憲法擁護静岡県民連合の渡邉さんが挨拶し、山梨、神奈川等の反基地運動から連帯の発言がなされた。続いて、全基地問題ネットワークの副代表である神奈川の金子さんが、全国各地ですすむオスプレイ配備の問題点を指摘した。その後、県勤労協の三島の代表や三島の戦争法反対の1000人委員会の発言がなされた。最後に、104訓練とオスプレイ訓練の中止を求める集会アピールを採択した。

その後、滝が原駐屯地・キャンプ富士へと「実弾砲撃反対!」「戦争法廃止!」「押しプレイ配備反対」などのコールとともに、104訓練反対のデモ行進をおこなった。

 デモ終了後、富士を撃つな!実行委員会は、キャンプ富士と防衛施設局へと要請書を提出した(以下、要請書)。なお、静岡県についても要請書を送った。

以下その要請書


                        201693
USA
大統領様 
日本国首相様 
防衛大臣様
                                    
                     富士を撃つな!実行委員会

 東富士での沖縄104訓練とオスプレイの飛行の中止を求める要請書

 2016912日から、米軍は東富士演習場で、沖縄県道104号線越え実弾射撃訓練の本土分散訓練(104訓練)をおこなうとしています。東富士での米海兵隊の訓練は今回で14回目になります。昨年の訓練と同様、大隊規模の演習であり、約430人、車両約100両、155ミリ榴弾砲12門による訓練です。
 わたしたちはこの104訓練実施に反対し、その訓練の中止を求めます。
 この104訓練は米軍のグローバルな展開のために、日本各地を訓練場とするものであり、日本の自衛隊をその訓練に組み込むものです。この訓練の移転によって、米軍は民間輸送機関を動員し、夜間訓練を増加させ、訓練規模を拡大してきました。米軍は104訓練で非人道的兵器として批判されている白リン弾も使用しています。昨年の安保法の制定にみられるように、この訓練は日米の軍事的共同をいっそうすすめるものです。 

また、米軍は20147月にオスプレイの飛行訓練を東富士で強行し、以後、訓練を重ねています。オスプレイの配備は米軍によるグローバルな侵略をいっそう強化するものです。私たちはこのような動きに断固として抗議し、オスプレイの撤去を求めます。 

静岡県は「キャンプ富士」の全面返還を求めています。軍事訓練は富士山麓での重金属汚染を拡大します。富士山は世界遺産とされました。オスプレイの飛行や104訓練などの米海兵隊によるグローバルな戦争の訓練は中止すべきです。米軍は本国へ撤退すべきです。沖縄の辺野古や高江での軍事基地建設を中止し、軍事によらない東アジアの平和の実現をすすめるべきです。
 私たちは、沖縄を始め世界各地での平和を求め、基地を撤去する動きに連帯します。そして、静岡県内での軍事基地の撤去を求め、東富士での104訓練とオスプレイ訓練の中止をここに要請します。

 

富士を撃つな!実行委員会

Dear Mr. President of the United States of America

September 3, 2016

 

A Petition to Stop the 104 Drill and Osprey Drill at Higashi-Fuji

 

The 104 Drill, live-fire operations conducted across Okinawa Prefecture Route104 and partially moved to Higashi-Fuji Shooting Range on the mainland is going to be conducted as part of the decentralization of Okinawa operations.

We are resolutely against the Drill, which involves a Battalion of Marines (numbering about 430, 100 military vehicles and 12 155mm cannons being used at the base of Mt.Fuji.  We demand it stop right now. 

This is the14th time the Marine Corp has carried out drills at Higashi-Fuji.  This operation is part of the assault training for the US to conduct global war.

Regular live-fire military training is already being conducted at the Higashi-Fuji Shooting Range.  The 104 Drill will expand the US military presence in Japan.  The transfer of the live-fire exercises utilizes civilian transportation companies, increases the frequency of night-time drills, and extends the scale of the 104 Drill from a company to a battalion level, drawing Japan further into US military affairs.

Furthermore, the US military disposed the Osprey in Okinawa, which fly all over Japan to carry out the drill for active service, The aim of the Ospreys disposition is to make it possible to transport soldiers and munition for more than 1,000 km at a high altitude, it strengthens the global invasion by the US military.

We strongly protest against the disposition of military aircrafts and drills. 

Shizuoka Prefecture is calling for the total recall of all military units at Mt. Fuji.  Mt. Fuji is World Heritage Site.  We must stop the environmental devastation caused by Marines shooting at Mt. Fuji.

The deployment of the Osprey and the US Marines use of Japan to prepare for global war should be put to an end.  The U.S. troops should be recalled back to the US. 

We demand that the Ospreys Drill and the 104 Drill at Higashi Fuji be stopped and the removal of military bases in Shizuoka be conducted immediately. 

 

                                      Yours Sincerely,

              “Dont Shoot Mt. Fuji Executive Committee

                               

 

 

静岡県知事様                     2016830

                                              富士を撃つな!実行委員会

                             

県知事が東富士での沖縄104訓練とオスプレイ訓練に

反対の意思表示をおこなうことを求める要請書

 

  2016912日から、米軍は東富士演習場で、沖縄県道104号線越え実弾射撃訓練の本土分散訓練(104訓練)をおこなうとしています。東富士での米海兵隊の訓練は今回で14回目になります。昨年の訓練と同様、大隊規模の演習であり、約430人、車両約100両、155ミリ榴弾砲12門による訓練です。

 この104訓練は米軍のグローバルな展開のために、日本各地を訓練場とするものであり、日本の自衛隊をその訓練に組み込むものです。この訓練の移転によって、米軍は民間輸送機関を動員し、夜間訓練を増加させ、訓練規模を拡大してきました。米軍は104訓練で非人道的兵器として批判されている白リン弾も使用しています。昨年の安保法の制定にみられるように、この訓練は日米の軍事的共同をいっそうすすめるものです。

また、米軍は20147月にオスプレイの飛行訓練を東富士で強行し、以後、訓練を重ねています。オスプレイの配備は米軍によるグローバルな侵略をいっそう強化するものです。

私たちはこのような動きに断固として抗議し、104訓練とオスプレイ訓練の中止を求めます。静岡県は「キャンプ富士」の全面返還を求めてきました。富士山は世界遺産です。オスプレイの飛行や104訓練などの米海兵隊によるグローバルな戦争の訓練は中止すべきです。

20164月、県知事はオスプレイへの体験搭乗を断りました。その判断を支持します。さらに県知事は、東富士での沖縄104訓練とオスプレイ配備に反対の意思表示をおこなうべきです。以上、要請します。

 

富士を撃つな!実行委員会

 集会アピール

 さる8月2日、防衛省は「沖縄県道104号線越え実弾射撃訓練の分散・実施について(東富士演習場関連)」を発表し、東富士演習場における砲撃演習を9月12日から22日までの日程で実施する予定を明らかにした。
 在沖縄米海兵隊は、これまで沖縄本島中部の生活道路、県道104号線を閉鎖し、地上射撃訓練を度々行ってきた。
 1995年、米兵による少女暴行事件が起き、怒りに燃えた沖縄県民は大県民集会を開催し、米軍人・軍属による犯罪の根絶、被害者への謝罪と完全な補償、地位
協定の見直し、基地の整理縮小等を求めた。ところが96年8月負担軽減措置として出されたものは、北海道、宮城、山梨、静岡、大分の各県への移転実施である。
 これが、東富士での実弾砲撃演習の始まりである。これは基地の縮小、撤去ではなく全国への移転、強化、拡散である。武力で平和は作れないし、世界文化
遺産登録がされた富士の裾野で戦争訓練を認めるわけにはいかない。特に住民生活を脅かす早朝夜間訓練をやめ、危険・有害行為を厳しく取り締まり、環境破壊防止、安全対策の徹底を求めなければならない。
 また、オスプレイを沖縄普天間基地に配備し、キャンプ富士で離着陸訓練を始めた。2017年には、空軍仕様のオスプレイCV22を横田に配備し、人員投下訓練、物資投下訓練、空対地射撃訓練を実施すると明らかにしている。さらに全国6ルートで低空飛行訓練を行い、千葉県木更津にオスプレイの整備工場を配置するとしている。日本の空を欠陥機オスプレイの飛行訓練場にしてはならない。オスプレイは、緊急着陸のためのオートローテーション機能を持たず、民間転用できない欠陥機であり、東富士への頻繁な離着陸は非常に大きな危険性を孕み、日本全土を低空飛行訓練地とする法的根拠は、安保条約からも日米地位協定から出て来ない違
法飛行である。
 ここに東富士での海兵隊による実弾砲撃演習とオスプレイ配備・飛行訓練に強く反対し、憲法9条を生かした平和構築をめざし、粘り強く闘うことをここにアピールする。
                  2016年9月3日
    9・3沖縄県道104号線越え実弾砲撃演習反対!
    オスプレイ配備と飛行訓練に反対する県民集会