1.28静岡沖縄写真展 北上田毅講演会

 2017年1月28日、静岡市内で 静岡・沖縄を語る会の主催で辺野古・高江写真展がおこなわれた。会場では北上田毅さんの講演会「今、沖縄はどうなっているのか?辺野古・高江の現況と問題点」がもたれ、60人が参加した。浜松のNO!NOバンドも演奏した。
 北上田さんは、京都出身で、家族で沖縄に引越し、平和市民連絡会や辺野古の船団の船長として、辺野古・高江で反基地運動をおこなってきた。
 北上田さんは民意の無視ではなく、民意の敵視の政策がすすめられている現状を批判してつぎのように話した。
 辺野古新基地建設工事は、翁長知事の敗訴により、昨年12月27日から再開されている。しかし、翁長知事の権限により、今後の埋め立て本体工事はできないと考えている。
 防衛局は、辺野古・海上部での今後の工事を、臨時制限区域に沿って侵入防止用のフロートを設備し、大規模な海上フェンスを張り巡らして、反対派のカヌーが越えられないようにしようとしてる。反対派のカヌーが海上フェンスをどう越えられるかが課題である。その後、海底ボーリング調査の再開、汚濁防止膜設置のための大型コンクリートブロック236個の投下が始まる。しかし、そこは岩礁破砕許可区域の範囲外であり、県は全容を明らかにするまで投下しないよう、求め、抵抗している。防衛局は、3月31日までにコンクリートブロックを投下しようとしている。さらに、大量の石材を使って、海上作業ヤードを造成しようとしている。ここまでくれば、埋立の本格的工事となる。
 陸上での今後の作業には、シュワプ基地内での生コンプラント造成計画がある。生コンミキサー車を止める行動も必要になる。高さ3メートル、1万6千個のテトラポットが使われることになる。次に、工事用仮設道路の着工がある。 国道から大浦湾に入る道路を造れば、工事が可能となる。防衛局は、幅13メートルの道路を作ろうとしている。さらに、陸上作業ヤードが造成される。
 シュワブの工事現場には、大量の文化財があり、市の調査が終了しなければ、工事
はできない。本土からの大量の土砂が使われる。辺野古ダム周辺の権限は市長が持っているので簡単には工事ができない。
 今後どう防衛局と闘っていくかであるが、翁長知事は、埋め立て承認を取り消したが、裁判で負けた。けれども工事を撤回することができる。取り消しと撤回とは違う。
 翁長知事は月曜日からアメリカに行くが、アメリカに対して撤回の意思を示し、知事としての毅然とした姿勢を、記者会見で示すべきである。
  高江ヘリパッド工事は、いまも続き、阻止行動も続いている。高江のヘリパッド工事は8月まで続くだろう。12月までの完成を急ぎ、伐採し、砂利をまいたままの道路であるので、再度砂利を排除して、道路を整備する作業が必要となっている。高江に導入される車は、下方の窓を隠しているほとんどが違法ダンプトラックであるが、警察は黙認している。
 北部訓練場が返還されたが、海と空と陸の訓練が一体となってできるようになった。オスプレイの訓練が激化し、返還の名による機能強化がすすんでいる。 (T)