「朝鮮通信使と雨森芳洲」浜松講演会

 

 2017年3月22日、浜松市の多文化共生センターで加藤國昭さんの「朝鮮通信使をご存じですか」の講演があり、40人ほどが参加した。

 加藤さんは、対馬、呉、牛窓、滋賀、清水などの朝鮮通信使の跡地の写真を示し、日朝交流の歴史を示し、その友好にむけて誠心をもった雨森芳洲について紹介した。

加藤さんは当時、通信使をもてなし、好評を得ていた遠州産の薬酒「忍冬酒」を復活させた。戦争は一時、文化は永遠であるが、加藤さんの「忍冬酒」は食文化による友好活動である。

引佐の龍潭寺には朝鮮通信使の描いた扁額がある。寺の山門の額「萬松山」、寺の号の額「龍潭寺」は1655年の第6回通信使の写字官・金義信(雪峯)のものであり、彦根で描いたものという。そういった文化遺産について調査し、地域での文化交流の歴史を跡付けていくことが求められる。                 (T