2017・12沖縄 辺野古座り込み5,000日集会
●辺野古テント村座り込み5000日集会
2017年12月26日、辺野古座り込みが5,000日に達し、キャンプシュワブ前で「名護市民投票から20年!辺野古テント村座り込み5000日集会」が持たれた。主催はヘリ基地反対協、参加者は500人。共同代表の安次富浩氏、国会議員の照屋寛徳氏、赤嶺政賢氏、糸数慶子氏や県会議員らが出席し、挨拶した。
ヘリ基地反対協の安次富氏は、「辺野古リーフ沖の海上基地建設を断念させた。県民の力だった。団結すれば必ず勝てるという基礎を闘いの中で作り上げてきた。5,000日も続いたということは、われわれの闘いは間違っていなかったという証左だ」と述べた。
沖縄平和運動センターの山城博治議長は翁長知事に「仲間たちは苦しい中で闘っている。国頭村奥港の使用を取り消してください。辺野古埋め立て承認を早く撤回し、県民投票に逃げ込むことはやめてください」と語気を強めた。
今、シュワブ前では苦しい闘いが続いている。この日も13時までの集会がおわり、「トラックが入る可能性があるので、できる限り残ってください」と司会者が呼びかけたが、14時には100人ほどの人数となった。14時半過ぎ、176台の工事関係車両がシュワブ内に入った。シュワブ前に集まる人は減っている。200人集まればトラックは止められる。
●2018年の沖縄選挙
沖縄にとって今年は選挙の年である。2月4日の名護市長選、9月が名護市議選、11月が知事選、どれも大切な選挙である。
まず目の前に迫った名護市長選挙は大変緊迫した選挙になっている。稲嶺市政の2期にわたる実績は、辺野古新基地に対してはもちろんであるが、文化、経済の面からみても市民を豊かにしていることが数字で示されている。しかし、楽観はできない。ここにきて公明党が渡具知候補支持を表明した。公明党票は2000票ほどあるとみられる。12月末には自民党の菅官房長官が名護市に入り、選挙のテコ入れをした。「自民党は勝てる見込みがある」と踏み、力を入れているようである。彼らの戦術・財力は侮れない。
辺野古新基地建設の工事は、何もなくても15年かかる事業である。岩礁破砕許可の裁判があり、米国ではジュゴン訴訟もある。これからも工事計画の変更や工事撤回、環境保護、地震断層等々多くの問題を抱え、世界からも多くの関心が寄せられてきている。
沖縄民衆の激しい抵抗が続いている。油断は禁物であるが、工事を止めることは可能である。沖縄・辺野古の闘いは、日本の民主主義の内実を問うものである。