2018年 第19回満月まつり浜松コンサート

 

 2018年10月19日、浜松市内の龍泉寺で第19回満月まつり浜松コンサートがもたれ、60人ほどが参加した。

 出演は、エイサーの松下、翠鼓仁、月桃三線団、NO!NO!BAND、べにはこべ&地引浩、めでたバンド、SHIRAKURAYOSHIKO、ハヤオ、天沼、KATO、豊田将志、OSHOSなどである。出演者はさまざまな形で沖縄のいまに思いをはせ、この地での平和への意思を示した。


 

 集い、語り、歌う。音が空を切り、思いは時を超え、新しい世界を示す。音には色があり、その交わりが言葉を紡ぐ。いのちの形を示す言葉が、心を動かす。つま弾かれた音が、幾世代を超えるまなざしを語り、海と空の輝きを示す。サンゴの島の命を壊す動きに抗い、心をつなぎ、踊り、歌う。新しい関係をつくる源を、魂のなかに育てる。満月世に詩情を深め、歌に心を合わせ、生への力を蓄える。音が闇を駆け抜け、光にかわる。   (T

要    請    文

内閣総理大臣 安倍晋三様

 

今日、私たちは浜松市南区にある龍泉寺に集い、多種多様な文化に接するとともに「平和」への想いを共有し、その大切さを再確認しました。

今沖縄知事選においては、オール沖縄の玉城デニー氏が自民、公明、維新、希望の各党が推す佐喜真淳氏に8万票の大差をつけて当選しました。台風にもかかわらず39万6632票の過去最多得票で圧勝しました。沖縄県民は前翁長知事の遺志を継いだ玉城デニー氏を選びました。これは、「辺野古新基地はいらない」という県民の明確な意思表示です。しかし、菅官房長官は「早期に辺野古移設を実現したいという考えは何ら変わることはない」と記者会見で語りました。国土面積の0.6%しかない沖縄に米軍基地の70%を押しつけるのは明らかに理不尽です。
 琉球処分以来、沖縄は日本政府から差別的な扱いを受けてきました。先の大戦では、「捨て石作戦」に利用され、「鉄の暴風」にさらされ、県民の四分の一の人が亡くなりました。戦後においても、「銃剣とブルドーザー」により土地を奪われ、米軍、米軍人・軍属による事件、事故は数え切れません。沖縄はこれまでに日米安保のためといわれ過大な負担を強いられてきました。しかし最近は、米朝の対話により北東アジアの情勢は一気に好転しました。世界一危険な普天間飛行場は無条件で返還されて当然です。一旦造られてしまえば200年間使い放題といわれている辺野古新基地は必要ありません。

 

エネルギー問題です。政府は将来のエネルギー政策において、原発をベースロード電源と位置付け電力会社と協力し、原発の再稼働を進めようとしています。しかし、福島の原発事故以来「原発の安全神話」はもろくも崩れ去りました。今や原発が安全・安心・安価などと思っている人はごく限られた人だけです。一旦事故が起これば元の状態に戻るには何万年も掛かります。事故が起きなくても確実に増え続ける核のゴミの処理は何の解決策も示されていません。
 全ての原発が止まっていた間、私たちは何も不自由を感じませんでした。最近、報道されることが少なくなってきましたが、福島ではいまだ故郷に帰れない人が沢山います。しかも、がんに掛かる人が増えてきています。原発では世界のエネルギー政策の潮流に乗り遅れます。原発に使うお金は私たちの税金や電気代ですが、それを再生可能エネルギーの開発に使うべきです。

 

安倍首相は10月2日の記者会見で「重要なことは結果を出していくことだ。次の国会で憲法改正を目指していくべきだ」と、憲法改正に前のめりな発言をしました。9月21日から23日に行われた『日経新聞』『テレビ東京』の世論調査では、臨時国会への改憲案提出に「急ぐべきではない」と答えた人が68%で、「提出すべきだ」と答えた人の24%を大きく上回りました。安倍首相の言う憲法改正は9条の3項に「自衛隊」を明記することです。
 これまでの安倍首相の成立させた「教育基本法改悪」「秘密保護法」「共謀罪」「戦争法」等と合わせて考えると、新たな戦前を思わせるものであり、絶対に認めるわけにはいきません。安倍首相は憲法を変えることよりも憲法を守ることを考えるべきです。

 

以下要請します。

一、沖縄県民の意志を尊重し、辺野古の新基地建設を断念すること。

一、世界一危険な普天間基地を撤去すること。

一、すべての原発を止め、廃炉にすること。

一、軍事費を縮小し、それを福島、熊本、北海道等災害復旧に回すこと。

一、憲法を守り、「戦争法」を廃止すること。

 

2018年10月21日満月まつり浜松コンサート参加者一同