空自浜松広報館20周年への抗議行動

2019年4月20・21日と空自広報館20周年イベントがもたれた。それに対し、広報館の閉館を求める要請をおこない、20周年行事に抗議の意を示した。AWACS配備以後、広報館開館、ブルーインパルスの曲技再開、日米共同訓練へのAWACSの投入、イラク戦争への空自の派兵、PAC3の配備、T400の移転計画など基地の強化は強まり、AWACSによる空母のF35の警戒管制計画など海外での戦闘を含めての軍拡がすすんでいる。浜松を戦争の拠点にするなの声をあげ続けよう。





防衛大臣様                    
2019421

空自浜松広報館長様                NO!AWACSの会

                         人権平和・浜松

空自浜松広報館の閉館を求める要請書

 

2015年の日米防衛協力指針改定と安保法制の強行採決を経て、この4月から施行された新「防衛計画の大綱」にみられるように、自衛隊の軍備拡大がすすんでいる。それは、アメリカからF35147機大量購入、「いずも」の空母化、長距離巡航ミサイルの購入など、自衛隊が専守防衛を放棄し、対外戦争を実行できる軍隊へと変質させるというものである。この間、「いずも」に搭載可能なF35の空中管制を浜松基地のAWACSがおこなうことも明らかになった。まさに浜松が戦争の拠点となるのである。

しかし、4月9日の青森県沖でのF35の墜落事故原因は今も不明である。F35の部品の多くがアメリカの軍事機密であり、日本側には事故原因を分析する能力がないことが明らかになった。F35は航空自衛隊の主要機になろうとしているが、米軍が事故を分析するというのである。

いま、空自の広報館では20周年記念と称し、イベントをおこなっている。開館は1999年であったが、1998年・99年とAWACS4機が浜松に配備される中でのことであり、99年にはブルーインパルスの曲技飛行も再開された。わたしたちは浜松を再び戦争の拠点にするな!とAWACSの配備に抗議し、広報館開館とブルーインパルスの曲技飛行再開に対しては、軍事文化を宣伝し、軍事への共感を増幅させるものと批判してきた。

開館から20年、自衛隊は米軍とともに海外で戦争を行使できる装備を持とうとしている。その本質を示すことなく、展示などのイベントを繰り返す広報館のありように対し、強く抗議し、その閉館を求めるものである。

浜松を再び戦争の拠点にしてはならない。浜松基地は軍事基地であり、そのようなものは撤去する方向にすすむべきであり、防衛の名による軍事の宣伝・広報は中止すべきである。