「関西生コン労組への弾圧を許さない静岡の会」を結成!

昨年の7月以降、関西生コン労組への刑事弾圧(1121日現在で延べ81)が続いている。刑事弾圧の内容は、労働組合が行なう正当な組合活動としてのストライキやビラまきに対して、警察は「威力業務妨害」や「恐喝」の罪名で、違法な逮捕を繰り返している。そもそも、国家権力は、ストライキやビラまきが、憲法28(勤労者の団結権)、労組法12(刑事免責)、労組法8(民事免責)で保障されている、労働者の当然の権利であることを百も承知のうえで、大弾圧を継続している。理由は概略、以下のとおり。

関西生コン労組の運動形態は、日本の労働組合の大半が企業内組合(正社員のための組合)であるのに対して、関西生コン労組は産業別労働組合として、大手ゼネコンと対等に交渉して、正規・非正規を問わず、生コン産業労働者の労働条件を勝ち取ってきたこと。さらに、中小の生コン業者とも連携して大手ゼネコンの横暴を許さない取り組みをしてきたことが特徴である。

このことが大資本にとっては、関西生コン労組型(産業別労働組合)の組合運動を敵視する理由であり、今回、警察・検察・裁判所が一体となって、関西生コン労組を解体してしまおうという、政治的な性格によって大弾圧を続けている。

12月14日、「関西生コン労組への弾圧を許さない静岡の会」結成総会が静岡市内で行なわれ、参加者は90人。規約や目的や活動、役員が選出されて反撃の体勢が整った。仮にここで、関西生コン労組への弾圧を傍観したなら、次の弾圧のターゲットは、人権問題や環境保護などの活動を地道に行なっている人たちへ波及することは、自明の理であることを肝に銘じたい。

(森)