NO!民営化 近藤夏樹浜松講演「持続可能な水道のために‥‥」

2020年75日、福祉交流センターにおいて半年ぶりの学習会を開いた。コロナ禍の中、三密にならないよう、50人限定の予約制で、消毒液で手洗いをして入場してもらうなど細心の注意をしての学習会であった。スタッフを入れて55人の参加であった。

 「どうする?日本の水道」(PARC)のDVDを鑑賞した。三市町村の水道事業を統合し、岩手中部水道企業団を作るとき「技能職の職員をしっかり確保した」という菊池明敏氏の発言は印象に残った。

名古屋水道労組の近藤夏樹氏の講演の要旨

・今回多くの地域で行われている水道料金の免除は、独立採算性をとっているので、最後は使用している住民が支払うことになる。

2018年の水道法改正の目玉の一つに広域化が入っている。広域化の後に民営化することは容易い。民営化はもちろんであるが、広域化にも注意を払う必要がある。

・浜松市は一人の水道職員が市民5000人の面倒を見ている。全国平均は3000人である。多くの現場で民間委託しているが、事故が起こった時、水道を止めることはできない(常時給水義務)。こんな時は直営職員やOBの職員が駆けつけることになっているが、技術的に代行することは難しい。人材育成は大切で、人をしっかり採用して教育していくことが重要である。

・「水」をきっかけにして民主的な社会を作っていけたらいいと思っている。

この後、質疑応答が行われた。   (池)