郵政20条裁判の最高裁判決を活かす学習会を開催

 

 郵政ユニオン静岡県協議会は、12月3日、板屋町会館ホールで10月15日の最高裁勝利判決を活かす学習会を、郵政ユニオンの組合員と地域の労働者25人で開催した。学習会の講師は、名古屋北郵便局に勤務し、郵政ユニオンの非正規組合員で20条裁判の原告である藤井 剛さん。

郵政ユニオンの20条裁判は、20134月に施行された労働契約法20条「有期雇用であることを理由にした正社員との不合理な格差を禁止する法律」を活用して、2014年春に東京地裁(原告3)、大阪地裁(原告11)に提訴して始まった。さらに2020年2月には、先行の裁判で勝ち取った成果を、郵政ユニオンの非正規組合員154人が原告となって、集団訴訟を提訴している。

10月15日の最高裁判決で勝ち取った内容は、扶養手当/住居手当/有給の病気休暇/年末年始勤務手当/夏期・冬期休暇/祝日給。

今後の課題は、10月13日のメトロコマースと大阪医科大の20条最高裁不当判決が示している、格差是正の最たるものである、賞与・退職金などの獲得をめざす闘いになる。郵政職場で働いている19万人の非正規労働者はもちろん、全国2千万人を超える非正規労働者のために、均等待遇の完全な実現に向けて更なる運動を構築していく。(M)