福岡からの報告記事から作成。

2008年3月23日【日】13:30〜から 航空自衛隊春日基地へ申し入れ、主催は平和・人権・環境福岡県フォーラム、戦争への道を許さない福岡県フォーラム、平和をつくる筑紫住民の会

以下は呼びかけ文から

パトリオット配備で北部九州が危ない 

 日本でのミサイル防衛(MD)計画が米軍再編成と同時進行で進んでいます。

パトリオット(PAC3)が芦屋、築城、高良台に2010年に配備され、航空自衛隊春日基地がその司令部として機能します。そうすると北部九州が最も危険な地域になります。すでに昨年3月に入間基地(埼玉県)、11月に習志野基地(千葉県)そして今年1月に武山基地(横須賀)に配備されました。昨年12月にはハワイ沖でイージス艦「こんごう」から発射した海上配備型迎撃ミサイル(SM3)が標的の模倣ミサイルを破壊したと報じられました。この試験のように、ミサイル防衛は自衛隊単独でできず米軍の指揮下に入り「集団的自衛権」の先取りです。 


飛距離は20キロ、頭上で破壊、被害は自分に 

 ところが驚くことに、パトリオットの飛距離は20キロということです。前の大戦で、B29爆撃機が高々度で飛んでくるので高射砲が届かなかったのと同じです。もし届いても真上に撃ちあげるので、撃ちあげたところに被害が及びます。命中して核弾頭が爆発したら北部九州は死の荒野になってしまいます。

 ミサイル防衛といえば聞こえは良いのですが、研究者は「米軍の先制攻撃を促進する装置であり、戦争を誘導するシステム」と言っています。

こんな兵器が必要でしょうか。 

数年で1兆円の浪費、福祉などに使いたい 

 春日基地管内のパトリオット関係の本年度予算は828億円と伝えられ、全国では数年で1兆円が必要とのことです。しかもこの種の兵器は日進月歩で発達しています。パトリオット配備が終わった頃には、さらに進んだミサイル兵器が開発されるでしょう。そうするとパトリオットは旧式兵器になり、スクラップです。日本は廃品回収業者として、米国の軍事産業に貢献するだけです。私どもの貴重な税金のムダ遣いです。このお金を今問題になっているガソリン税や介護保険、後期高齢者医療など福祉関係に回したら、どれだけ国民に喜ばれることでしょう。しかも石油の高騰で諸物価は値上がりして国民を苦しめています。

「なし崩し憲法9条廃棄」で、貴重な国民の財産である税金をドブに捨てることは許されません。