2008.3・16
「新型ミサイルPAC3はいらない!基地はいらない!
                  県民集会」  

 浜松基地近くの高丘運動広場で県平和委員会や「基地のない平和な浜松をつくる会」などの主催によるPAC3反対県民集会が持たれ、県内各地から350人ほどが参加した。集会では主催者が、イラクアフガン戦争からの撤退やPAC3浜松配備の問題点を指摘、さらにT4AWACSの騒音などの基地被害についても言及し、「PAC3は市民を守るものではない、市民の生活は基地と基地被害から解放される事で守られる」と訴えた。

    

 参加者は集会後に「イラクから自衛隊は撤退を!」「PAC3はいらない!」「AWACSはいらない!」などのコールをあげて基地周辺を歩いた。なかには窓から手を振る人たちもいた。

集会では「基地のない平和な浜松をつくる会」による基地周辺でのアンケート101人分の集約結果についての紹介もあった。配られた冊子には、次のようなアンケート記事が並んでいた(以下要約)。

電話もテレビも聞こえない。とくにAWACSの場合は騒音ではなく大爆音。地上でのエンジンふかしの回数が多く苦痛、せめて軽減を。振動で食器棚のガラスがガタガタする。低空のとき下から突き上げるような揺れ、近づいてきる音がすると心臓がバクバクし、強い恐怖を感じる、睡眠薬を飲んで眠っている。ヘリなどの振動で屋根瓦がずれて雨漏れなどがする。航空祭は無駄、燃料はわれわれの税金。航空祭前と当日は特にうるさい。ブルーインパルスの飛行時は鼓膜が破れるかと思うほど、地響きがするほど。前に比べると騒音の回数が多くなり、特にAWACSはやかましい。騒音で一日中いらいらする。子どもが勉強に集中することができずにノイローゼになりかけたことも。2歳の娘は航空機の音がするたびに母に抱きつき顔をうずめて怖がり、子育てに向かない環境。騒音を越えた肉体的精神的恐怖すら感じる。早朝430分からAWACSのエンジン音が聞こえるときもある、回数が多すぎる。朝早くやられるといらいらする。耳鳴りがいつもしているよう。防音工事は効果がなく、国費の無駄使い、隊の移設・廃止を強く要望する。35度を越える夏の日などの耳をつんざく音には心身とも疲れる。21時頃まで夜間飛行することもあり、眠れない。夜の89時に飛ぶこともありうるさい。静かな街がほしい、低空飛行、夜間飛行をやめてほしい。市の広報で基地問題に触れないことはおかしい。自衛隊が買い上げた土地の管理が悪い。国際的な都市に軍事基地は不要。

アンケート結果のまとめを読んで、軍事基地が民衆に多くの苦痛を与えていることを痛感した。また、ミサイル防衛という名のミサイル軍拡の道ではなく、ミサイル軍縮と基地撤去の道をすすめたいと思った。               (T